コラム『バリアフリー』って何だろう?

最近何かと話題の多い『バリアフリー』。普段はなかなか気づきませんが、皆様の周りでも実はこんなにあります。

ご存知ですか?『バリアフリー』

最近、バリアフリーという言葉をよく耳にしませんか?
すぐに思い付くのが、住宅や駅などのエレベーターやスロープ、段差のないトイレなどでしょう。実際に街や室内でバリアフリーデザインに出会うことが多くなりました。
「バリアフリー」……その言葉の意味は、住宅や交通機関などにある段差や階段といった、障害者や高齢者など身体の不自由な方にとってのバリア(障壁)をスロープを付けたりして、フリー(除去)にすることです。バリアは段差などの物理的なものだけではなく、障害者の方などへの偏見なども含めた社会的なバリアもあります。


こんなところにもバリアフリー

バリアフリーは最近いろいろなところに見られます。中には皆さんが普段使っているものもあります。例えば、テレフォンカードですが50度数のカードと105度数のカードにはカードの一部に小さな切り込みが入っていて、目を閉じたままでもカードの種類や向きがわかるようになっています。

またシャンプーとリンス。シャンプーのつもりがいやに泡が立たないなと、失敗したことはありませんか?最近はシャンプーの容器のちょうど手で持つと指が触れるところに小さなギザギザがつくようになりました。街では、バリアフリー型の自動販売機も見掛けるようになりました。コインの投入が楽にできるものや子供や車イス利用している方でも手が届くようにしたものもそうです。他にもいろいろとありますので、探してみてください。

バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン


バリアフリーデザインが広く使用されるようになる一方で、ユニバーサルデザインという言葉も聞かれるようになりました。バリアフリーは、先にバリアがあって、それでは困るので、それを取り除こうという考え方であり、ユニバーサルデザインは、初めからバリアをつくらないという考え方です。
ユニバーサルデザインは、子供からお年寄りまであらゆる世代に対応できて、障害者や妊婦の方などすべての人に使いやすく安全で、人にやさしいデザインで、「みんなのデザイン」と言えます。

わかりやすく言うと、段差があって車イスが使えない時にスロープをつけるのがバリアフリーで、はじめから段差をつくらないのがユニバーサルデザインです。

キムタクも知っているバリアフリー

以前放映されていたテレビドラマ「ビューティフルフルライフ」。木村拓哉さん演じるカリスマ美容師と常磐貴子さん演じる車イスの障害者の恋愛の行方は……。
このドラマの1つのキーワードはバリアフリー。「心のバリアフリー」、「オレがお前のバリアフリーになってやるよ」などのセリフが出てきました。ドラマではありますが車イスを使用している方の視線・感情・気持ちなどが感じられました。またその一方で、一般の人の気持ちや精神、配慮などがそのままバリアフリーに通じることも受け止められました。
バリアは段差などの物理的なものだけではなく、社会的なものもあります。ですから、バリアフリーも段差解消といった物理的なものだけでなく、木村さんがドラマの中で演じたように、私達の気持ち次第で、私達自身もバリアフリーとなることができるのです。